2012/06/14

★「津波避難ビル」について

名古屋市から「津波避難ビル」に登録してもらえないかと要請され、
随分迷いましたが、結論として、お受けできませんでした。
分譲マンションなどが管理組合を通して承認され受けるということはあるようですが、
賃貸マンションですので、困った時は当然お互い様というのは、
皆さん、基本にあるかとは思いますが、入退去の折々に全住人様承認のもと、
というのはなかなか難しいからです。

しかし、当マンションの住人様はもとより、隣近所の皆さんも
非常事態の際には助け合うのが当然のことと思っています。
昨年、いえそれ以前から、私たち日本人は
災害に対する意識や人とのつながりの大切さを学んできているのです。


ところで「津波避難ビル」の要請を受ける「指定基準」をご存知ですか?
名古屋市の公式ホームページから一部引用転載させていただきます。

指定基準

  1. 耐震性:新耐震設計基準(1981年(昭和56年)6月1日施行)に適合していること。または、耐震診断によって耐震安全性が確認されていること。
  2. 津波に対する構造安全性:鉄筋コンクリート(RC)、または鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)構造で4階以上の丈夫な建物、または4階未満の階層であっても通常の4階床面と同等の床高を持つ建物とする。
    (例)
    ・屋上を持つ3階建の建物
    ・建物の構造上、階高が高い階層にあるため、近隣の建物の4階床面と同等の高さ以上の床面を持つ建物
    ・盛土などにより、建築地盤面が高いため、近隣の建物の4階床面と同等の高さ以上の床面を持つ建物
  3. 常に出入りが可能な施設とする。
  4. 専門家・有識者等により、津波避難ビル等として指定することがふさわしいと思われるものについて指定する

当マンションは結果として登録はされておりませんが、
この基準を満たしており、要請を受けたわけです。
ご近所で要請を受けた建物は
「愛知県武道館」「港北中学校(中館棟)(東館棟)」「小碓小学校(北校舎棟)」ほか、
市営住宅の新土古荘や泰明南荘、数軒の分譲マンションなどです。


さて、非常にデリケートな内容のため色々な思いも混在しておりますが、
「災害」に関して、知識を得る努力をしたり対策を練ることなく
ただ恐れていては、学んだことにはなりません。
「風評被害」の事の発端が非常に愚かな「無知」からはじまることを
むしろ恐れなければならないのです。

当マンションもどこのマンションも、日本全国どこも100%安全なところなどありません。
その事実を踏まえ、当マンションは安全を確保する努力を怠らずに建築基準法に基づき
きっちり審査をうけております。また、当マンションは阪神淡路大震災以降の建物ですので、
新しく制定された「耐震改修促進法」を重くとらえ、当時の設計士が相当厳密な図面をひき、
建築当時お世話になった、それまで相当な場数を踏んでいるベテラン現場監督をも驚かせた
立派な基礎が組まれた建物です。「今までこの規模でこれほどの基礎は組んだことがない」
という言葉はとても心強く耳に残っております。土壌のボーリング調査(地盤調査)も何度も行い、
地盤サンプルもとってあります。オーナである当HP管理者も建設当時の現場「工事報告書」を
きっちり管理し、工事現場の記録もとっておりました。(↓基礎配筋写真の一部)


もう一度あえて書きますが、100%安全な場所などありません。
しかし、当マンションはその事実を踏まえ、
対策に関する最大限の努力と高い意識のもと、
自信を持って入居者様におすすめできるマンションです。
あとは、ご入居者様が個々においても
高い意識を持ってただけるとありがたいです。



昨年の東日本大地震(2011・M9.0)の被害者の皆様に、
またそれ以前の静岡沖地震(2009・M6.5)、岩手・宮城内陸地震(2008・M7.2)、
新潟県中越沖地震(2007・M6.8)、能登半島地震(2007・M6.9)、
新潟中越地震(2001・M6.8)、阪神淡路大震災(1995・M7.3)、
それ以前の全ての災害において被害にあわれた皆様に
心より御冥福をお祈りいたします。


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